「争わずして倒す」合気道入門まとめ -Aikido, No War-
2006 / 05 / 11 ( Thu ) 「合気道入門」まとめ(06.05.11更新)
![]() 猪谷一郎師範が私たちに教えてくれる合気道とは、「自ら攻めることなく」「争いを生まず」「戦わずして勝つ」「倒した相手にも憎しみの心が残らない」ということが根底にあるように思います。それは既知の武道の精神とはかけ離れたものであり、私には目から鱗でした。 だからでしょうか、「居合い」を含んでいるように、合気道には武士道精神、侍魂を感じます。 猪谷一郎師範の合気道入門、その技だけでなく精神も教えてくれます。ぜひご覧ください。 ●徒手 ・相半身の一教…相手に手をつかまれる(つかませる)時の対処の技。つかんだ相手は大きな円運動と共にバランスを崩し、倒されることになる。※英語版あり ・相半身の二教…これも相手に手をつかまれる(つかませる)時の対処の技。相手がつかんだ手を振り上げ、円を描くようにひねり、手首・肘と相手の節をキメてしまう。どんなに屈強な相手でも、無抵抗にしてしまう技。 ・相半身の三教…同じく相手に手をつかまれる(つかませる)時の対処の技。つかんできた相手の腕を振り上げることによりピンと伸ばしてしまい、そのまま関節の逆に動かされることによりどんなに屈強な相手でも、無抵抗にしてしまう技。 ・相半身の五教…相手のパンチ、キックなどの仕掛けに対処する技。相手の突きを払い、そのまま肘が顔面に入るような流れから、相手の両腕(両足)が動けなくする方に入る。そして伸び切った腕(足)を円を描くようにひねり、倒してしまう。 ※四教は三教とほぼ同じなので省いたそうです。 ・四方投げ…自らが四方に回り、相手のバランスを崩して投げる技。相手の手を取りながら、相手の背後に向かって回転していくことで自然と相手の腕、肘がキマってゆき、腕を上げることで相手は自らバランスを崩してしまう。あとは軽く投げるだけ。猪谷師範の解説に合気の精神が込められています。 ・小手返し…手を返すことによって相手を倒す技。婦警さんなども広く使用する。相手が自分の腕をとりにきたら、その腕を先につかみ、自ら体を回転させる。相手の足が浮いた感覚の状態で相手の腕を曲げ、手首をカクっとひねり、バランスを崩し倒してしまう。使用者は体の回転以外は大きなモーションや投げ技はいらず、合気道の中でも特に力を必要としない技と思われる。 ・入り身…「小手返し」の入りから相手の間合いのさらに内側に入り、無防備の状態で首から投げてしまう技。相手がつかんでくる腕を先につかみ、その腕を相手の胸→顔の方向にいくように持って行く。すると相手がかってに回転することにより自分は相手の背後に回り、腕も自然と相手の首を持つような位置になる。そこから逆方向に相手の首ごと回転すると、相手はバランスを崩す。あとは軽く投げるだけ。下手な人がやると絶対に相手の首を痛めるのだろうが、受け身ができない人にも痛さをそれほど感じさせないで投げるのが「合気道」だというから奥が深い。 ・前抜け…上記の相半身の技の応用版。相手の腕を引いたり持ち上げたりするところから技に入るのではなく、くぐってから技に入る型。より自らが主体で型をつくっていく技に近づいている。(どちらかというと上記の型はカウンター気味) ・切り上げ…これも、相半身の技の応用版。相手の腕を上げ、下げ、上げ、と円運動を利用し動かすことによって相手のバランスを崩す型。 ・相半身二の手の一教NEW!!…相半身の一教の応用版。相手につかませた腕からではなく、逆の腕(二の手)から技に入っていく型。二の手を相手の顔面に手刀を入れるように差し込み、ひるんだすきに相手につかませた腕をひき、回転しながら相手のバランスを崩し、背後から投げるように倒す。 ・相半身二の手の二教NEW!!…相半身の二教の応用版。 ・相半身二の手の三教NEW!!…相半身の三教の応用版。 ●居合い ・刀法其の1 1.初発刀…刀法の基本。相手の首への居合い抜き一閃、そこから面に振り下ろし。 2.受け流し…防御→攻撃の型。相手の振り下ろしを太刀の腹でさばき、その流れで相手の肩口から切り下ろす。 3.後ろ切り…後ろから斬りかかられた時の対処の技。振り向きざまに相手の胸への居合い抜き一閃(防御も含む?)、そこから面に振り下ろし。 4.前後切り…自分の前後にいる相手を同時に倒す技。下からの居合い抜きで相手の懐から肩口に切り上げ、そこから円を描き後ろの相手のら面に振り下ろし。 ※英語版あり ・刀法其の2 5.左右切り…自分の左右にいる相手を同時に倒す技。最初の居合い抜きを相手の頭にめがけ、さらに切り払いながら逆方向に回転し、面で切り下ろす。逆半身の四方投げという技に通ずる。 6.柄押さえ…自分の刀の柄を手で押さえられた時の対処の技。押さえられた刀を円状に動かし、その流れで抜刀。相手の下半身を切り、振り上げた刀で切り下ろす。逆半身の二教という技に通ずる。 7.腕押さえ…刀を抜く腕を押さえられた時の対処の技。大きく抜刀することができないため、円状に刀を動かしながら押さえている相手の腕と共に自らの体を回転させ抜刀する。その勢いで前かがみになっている相手の喉元を切り裂いてしまう。相半身の二教に通ずる。 ・刀法其の3 8.かわし突き…相手の攻撃をかわし、攻撃に点ずる技。自らの体をひねり相手の攻撃をかわし、そのひねりを利用し突く。そして最後に斜めに切り下ろす。突きの三教という技に通ずる。 9.付け込み…防御→連続攻撃の型。最初は受け流しと同じ型だが、切り下ろしはまず片手持ちで軽く行い、その反動を利用し両手持ちで深く切り下ろす。そして最後に全身で突く。突きの小手返しという技に通ずる。 10.詰め…かわしながらの連続攻撃の型。相手の攻撃を身をひねりかわしながら抜刀し、小手に一撃を与え、自らが一歩下がると同時に首元を切り、下から顎へ向かって振り上げ、その勢いから面で切り下ろす。突きの入り身という技に通ずる。 ・11.三方切り…一度に三人(前と左右)の相手を切り倒す技。まず正面の相手を面で切り下ろし、野球の左バッターのスイングのような払いで右の相手を斬り捨て、そのままの回転(るろうに剣心の龍巻閃のような)で左の相手を胴で斬り、とどめに肩口から斜めに切り下ろす。逆半身の三教という技に通ずる。 ・12.四方切りNEW!!…一度に四人の相手を切り倒す技。 ●リンク元 ・「合気道入門」 http://www.choujintairiku.com/aiki/ ・「超人大陸」 http://www.choujintairiku.com/ ・「合気道明清会」 http://www.asahi-net.or.jp/~bk2i-ssy/ |
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