スイス側から見た「シンドラー事件」
2006 / 07 / 18 ( Tue ) Swiss Radio Internationalというその名の通りスイスのラジオ会社が外国へ向けスイスの情報を発信する「swiss info」というサイトがある。ここでは定期的に地域情報(名高いチューリッヒやバーゼルから田舎に至るまで)や、芸術・時事ニュース等が更新されているのだが、その中で件のシンドラーエレベーターについてのスイス側視点での記事があったので紹介したい。
http://www2.swissinfo.org/sja/swissinfo.html?siteSect=105&sid=6812378&cKey=1150578637000 スイス国内でのエレベーター事故や、ニュースの取り扱い等、日本側からは見えない視点はそれほど長くないまとめだが参考になると思う。 また、この記事のメインテーマである「文化の違い」は、何よりもここに尽きると思う。以下抜粋。 「もう1つはグローバル化にあっても依然ある文化の大きな違い。記者会見で頭を下げ日本式に謝罪したことをシンドラーの米国の顧問弁護士は、会社が過ちを認めたことになると戦慄(ホラー)を持って受け止めた」と書いた。」 海外ではよっぽどでない限り「I'm sorry」を言わない。特に他人に対しては。この一言で自分の罪を受け入れることを証明してしまうからであり、裁判沙汰になった時非常に不利になるからだ。 古くさい言い方に聞こえてしまうかもしれないが、昔からの日本人には潔さを良しとする文化があり、それは確実に日本の発展につながったと思う。が、最近は欧米型を受け入れて来ているのか潔くない日本人が増えてきた。完璧に責任逃れしたサッカーの川淵&ジーコ、株主に対して正式に謝罪せず自らの財産はちゃっかり持つホリエモン等はこの典型である。 彼らは「日本の美徳」を世界に通用しない古くさいものとし、蓋をし、そういったスタイルが取れるのかもしれないが、ここ10数年の日本の崩壊劇を見る限りそこから逃げ回っては日本は日本ですらなくなってしまうのだと思う。 説教くさい右くさい話に聞こえるかもしれないが、先代から何かしら聞かされ、受け継がれた「大事にしなければならないもの」は曲げてはいけない。自分への戒めも込めてー。 ・参考リンク swiss info日本語ページ http://www2.swissinfo.org/sja/swissinfo.html?siteSect=100 スポンサーサイト
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